2011年度 ベスパ川柳
1000Dragon
総評
中島麻美（新潮社）
今回はたくさんの応募があり
また、京都・白井ベスパさんの主催ですので
西日本にお住まいのみなさんを中心とした応募作の
少しのどかでほがらかな雰囲気が伝わってきて
俳句を読みながらほっとした気持ちになりました。
今回選んだ五首は
「風」というワードが偶然入り込んできているものが集まっています。
春の風を感じながら
ベスパと一緒に街を走っている様子が浮かんでくるものばかりでした。
なかでも「風を切りベスパに乗って春を知る」は
今年はいろんな意味で心理的な余裕がなくて
お花見どころじゃあないという人も多かったと思いますが
ベスパに春を教えてもらう
ふと季節感を取り戻す感じが伝わってきました。
また、中には被災地ボランティアにベスパで行ってきた、というような川柳もみられました。
311もベスパと乗り切ったという実感が伝わってきました。
これが今年の川柳の特徴でしょうか。
相棒に乗ってボランティア、とても良いことだと思います。
とても面白い、楽しい、うれしい川柳が多かったです。
栩原卓嗣（白井ベスパ）
なんとか無事選考を終えホッとしてます。
毎年中島さんにお願いして、二人で選考をしているのですが
今回は二人とも全部ちがった川柳を選んでました。
これもまた面白いなぁと思いながら、楽しく選考させて頂きました。
過去最高の投句数でなかなか大変でしたが
ベスパと一緒に風景が思い浮かぶ川柳はいいですね！
読み返すとほのぼのしてきます。
たくさんの御応募、本当にありがとうございました！
来年もふんわりとやりたいと思います。
最後に、中島さん。毎年ありがとう。
今年は特に忙しいところ無理を言ってゴメンネ。
和光ケミカルさんも協力ありがとうございました。
「ベスパ川柳 特設サイト」で、ご応募頂いたすべての川柳をごらんになれます。
審査員： 中島麻美（新潮社） 栩原卓嗣（白井ベスパ）
協力： 和光ケミカル
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